経緯目的 Motive :
#02 駆動の Daiso アルカリ電池寿命の冬期越え結果
Daiso alkaline batteries passed away more than half a year in winter.

Daiso アルカリ電池寿命フィールド試験 Daiso Alkaline batteries life field test 2016-06-05

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趣旨 Summary

これまで #03 の Daiso SUM3 アルカリ電池を用いた連続試験の結果,冬期をはさんで 166日間の寿命を得ている。同様に,#02 が 2016 年6月に寿命に達したのでその結果を報告する。
#03 Device got batteries life for 166 days. This time #02 batteries passed away in June 2016.

 


電池電圧変化チャート Batteries voltage change charts

初期損耗 Initial dissipation

BATalkaline
Chart.1 Daiso alkaline batteries initial dissipation
#02 への Daiso アルカリ電池装荷は 2016-11-25 13:20 であった。電池の公称電圧 1.5Vx2 まで電圧が低下する初期損耗の様子を Chart.1 示す。 併せて #01 および #03 の電池電圧変化も示す。


公称電圧に至るまでの期間は10日と15時間40分であった。















終末損耗 Terminal dissipation

BATalkalineTerminal
Chart.2 Daiso alkaline batteries terminal dissipation

2016-06-03 4:45 に最後の測定データを送信して #02 は通信を終了した。Chart.2 に 05-25 0:00 以降の電池切れ直前の電圧変化を示す。 マンガン電池同様,電圧の周期変動が発生するが変動振幅が小さい。チャートに日差し照度も併せて表示した。電池が温度変化の影響を受けているのだろう。 前日の 20:45 に 1.8V を割り込んで翌日の 4:45 に 0.62V で停止したから,アルカリ電池の交換電圧を 1.8V に設定するのはどうかと思う。 1.9V 台は 16/05/10 14:10 から 05/31 23:00 まで20日と8時間50分の間持続したので,1.9Vを割り込むくらいで交換するのがいいのかもしれない。

2016/5/28 2:30 に #01 の電圧が 0.66V に異常低下している。外付け温度も 19°C から 1.8°C に異常低下しているので通信異常ではなさそうだが, その通信異常ではないのも実証するのは困難だ。XBee エンドデバイスと Coordinator との間の交信は XBee 独自の通信手順を踏んで通信エラー回避をしている。 Digi International はその通信プロトコルモードを API と称している。

Slip21 は API モード動作を採用している。

 


課題と結論 Conclusion

最初期から通信が途絶えるまでの電池寿命は 190 日と15時間25分となり,前回 #03 の 166 日より延伸した。使用電池は両方とも 同一ロットだから,電池のバラツキとか影響ではないだろう

両者の電源回路の部品型名と常数が若干異なるが,14% も寿命が延びるとは思えない。両者を同時期に開始してはいないので,周囲の 雰囲気温度の影響が考えられる。電池寿命が逆に雰囲気温度の影響を強く受ける可能性の方が高い。電池メーカの電池性能データは周囲温度が 20°C 一定となっていたりする。

今回のチャート作成に関して,Slip21 のリスト表示を LibreOffice Calc にコピペした。その際,温度は10°以下と以上が混在していると, Calc の区切りをスペースに設定しているため,スペースが2つあるとカラムがずれて,データ整理に3時間近く要した。そのため,リスト表示させた場合, 見易さという点では劣るけれども,一桁台の温度表示には零をパッドするようプログラムを変更した。これまでの 9.9 から 09.9 になる。昔の Fortran の時代 だと,パッドが当たり前だったというか,その方が計算機らしく格好良く見えたものだ。

 

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