TWE App_Tag において event の伝送を親機相手に確認できたが,中継器を介したテストでは動作しなかった。
遠隔スイッチのオンオフ状態を TWE エンドデバイスで確認し,その伝送距離を中継器により延伸する。
TWE App_Tag detected that my scrach switch is on/off. However, the repeater could not transmit the status to coordinator.
Working switch (0xFE) mode in TWE App_Tag at first, Extend the range by repeater.
元の実装済み秋月電子オリジナルC基板 AE-C3 上にOPアンプを搭載しました。自作スイッチ電源用に,XBee に使用していた 3V3 定電圧回路を 使用しています。これを TWE にも給電しています。この基板を Daiso の板厚 9mm の 木材の上にスペーサを挟んで固定しました。パイプ取付用のバック プレーンも同じ部材から切り出しました。
スイッチケーブルは XBee の外付けセンサケーブルに使用していた 2.9m のシールド線を再利用しています。電源電池は単三2本です。XBee 故障で 不要となった電池を再利用しています。今後も TWE で使えなくなった LR6 を再利用する予定です。TWE に用いられる I2C インタフェースのセンサは 定電圧でなくとも動作しますので,#4 および #6 には DC/DC コンバータによる定電圧電源を搭載していません。
最初,0.2SQ 長さ 30cm 程のツイスト撚線を用いて,TWE DIO 動作確認および Slip21 による Alarm 発報試験をしている間は,感度が高過ぎかなと 思うくらいで支障がなかったのが,2.9m の伝送にするとエラーが多くなったと実感した結果,統計を取ってみた。DIO 端子を DSO のワンショット現象を トリガかけると,スイッチが遷移していなのに DIO の信号レベルが閾値を超えて発報している。しかしのその頻度に規則性が感じられない。
Slip21 のメニューにはメール通知機能 Alarm があります。発生事象をメールに発生日時を記録しているのでその記録を LibreOffice の Calc を 用いてチャートにした結果を Figure1 に示します。回路を見直して検討すると,閾値の設定を変更したのが良くなかった。私の勘違いであった。回路常数を 変更し,耐ノイズ性を高めるために部品を追加して同じ試験を継続した結果,連続9時間半 誤動作がありません。
最初,これまで庭の北東角の位置に に示すように設置して自作スイッチから発報させてみたが,メールが発信されない。中継器の近くに移動させてもNGである。自 室に戻し,内部をチェックし発報させるとOKです。
発報しているものの不達のようだ。庭を移動して発報させると,当たり前だが発報を確認できた。受信メールの違いをみると,LQI の値が大きく異なる。 MonoStick を設置している居室の机上で むき出し状態だと LQI は 144 に達するから TWE の劣化ではなさそうです。
その後,屋外に設置した状態で連続12日間,誤報はなかった。それなりにノイズ対策の効果はあったのかもしれません。
元々 庭の北東角は XBee だと受信OKですが, TWE がNGである箇所のひとつではあります。中継器が機能しないので,家に近接させて設置しました。 残念です。マニュアルには,「無線タグアプリのパケットのみ中継可能です」[1]とあります。
想像するに,Tag_App の取り扱うセンサは発信するばかりでスイッチ動作だけが親機の DIO をトグル動作できます。中継器だと,この機能を殺して インストールするわけにはいかないのでしょうか。ソフトの統一性透過性が損なわれて,後のメンテナンスに支障をきたすのかもしれません。 あるいはこの種の改変はソフトは公開されているのだから,ユーザが対応すべきなのかもしれません。
誤動作の信号を待機している間に,たまたま Photo3 に示すスパイクノイズが見出されました。この種のノイズは単なるローパスフィルタでは除去できません。 望外の結果でした。サグは 2.72V もあり,シールド線 2.9m の信号線電圧を 3V3 に措定するのは無理筋のようです。トラクタもしくは刈り払い機のような農機, 自動車から発する電磁波ノイズの影響は避けられないかもしれません。なお信号ラインに乗っている低周波のうねりは,消費電流が少ないため発生する DC/DC コンパータの出力変動です。
TWE を使いこなすには,SDKを使用してファームウェアを改変する力量が求められます。しかしながら私にはそんなスキルもなく習得する時間的余裕も ありません。別途,方策を考えなければならなくなりました。
© Enoki 2019 March 17