Water and room temperature in tank
水槽の水温に本体に取り付けたホトセルの出力を重ね合わせて,チャートを描くと下図のようになる。チャートのM1がホトセル
出力である。左側の縦軸の単位はVである。西日が短時間ではあるが曇り窓ガラスから差込み,光強度出力がほぼ0Vから 0.4V
まで上昇している。この急激な変化と軌を一にして水温も上昇している。水槽容量は 60L あり,これは意外であった。翌日の夕刻も
同じ傾向を示している。前日ほど水温のピークが持続していないのは,太陽光強度が急減しているからだろう。多分,曇ったのであろう。
Water temperature and Sun light power
結論
ほぼ水平に入射するような角度でも,短時間で比熱が大きい水が5℃以上も上昇する。日中絶えず日が差す地面だとその影響は
一層大きいだろう。地表温を測るのは結構意味があるかもしれない。朝から夕刻まで降り注ぐ太陽熱を蓄熱して,冬季のハウス内
深夜冷え込み対策に使えそうだ。しかし設備投資しても,役立つのは冬の間だけだ。エアコンのように真夏の暑熱対策にも
使えるようならいいのだが。家庭用の太陽熱温水器は9万円で入手可能だ。油費単価を90円/Lとすれば,1kL で元が取れる計算に
なるので,工夫して年間 100L 削減できれば,償却は10年となる。労多くして効果は薄いかなとも思う。エコ(環境)は
金食い虫かもしれない。