Reports in Japanese

Slip21 西日による観賞魚水槽温への影響

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The sun light effects aquarium tank temperature. The XBee measured light power,room temperature and the water temperature.

ワイヤレス温度センサ XBee に別途,ケーブル接続のリモート温度センサを取り付けた。主目的は地温測定である。検出部 ケーシングの形状を検討して水中に浮かべて水温も測れるようにした。試しに観賞魚用水槽の水温を周囲の気温および光強度も 併せて測定したので報告する。測定点数 1683,サンプリング周期 1分である。その間の測定時間は 1.17 日になる。下図は その温度チャートである。M3がリモートセンサである。装置を居室から水槽のある場所まで測定を中断する事なく移動させた。 予想通り,暖房のない場所では気温が急激に下降した。リモートセンサを水槽内に設置すると,温度は急激に上昇し,20℃近く までになった。ヒータの温度設定は15℃以下なので意外であった。本体の気温も上昇した。夜中,気温は5℃近くまで低下したが, 水温はほぼ一定で水温と気温の差が大きくなっている。したがって温度コントローラの作動により水温が一定に保持されていると 見なせる。夕刻,再び水温は15℃を超えている。

Slip21RemoteAuarium
Water and room temperature in tank
水槽の水温に本体に取り付けたホトセルの出力を重ね合わせて,チャートを描くと下図のようになる。チャートのM1がホトセル 出力である。左側の縦軸の単位はVである。西日が短時間ではあるが曇り窓ガラスから差込み,光強度出力がほぼ0Vから 0.4V まで上昇している。この急激な変化と軌を一にして水温も上昇している。水槽容量は 60L あり,これは意外であった。翌日の夕刻も 同じ傾向を示している。前日ほど水温のピークが持続していないのは,太陽光強度が急減しているからだろう。多分,曇ったのであろう。
Slip21RemoteAuariumSunlight
Water temperature and Sun light power

結論
ほぼ水平に入射するような角度でも,短時間で比熱が大きい水が5℃以上も上昇する。日中絶えず日が差す地面だとその影響は 一層大きいだろう。地表温を測るのは結構意味があるかもしれない。朝から夕刻まで降り注ぐ太陽熱を蓄熱して,冬季のハウス内 深夜冷え込み対策に使えそうだ。しかし設備投資しても,役立つのは冬の間だけだ。エアコンのように真夏の暑熱対策にも 使えるようならいいのだが。家庭用の太陽熱温水器は9万円で入手可能だ。油費単価を90円/Lとすれば,1kL で元が取れる計算に なるので,工夫して年間 100L 削減できれば,償却は10年となる。労多くして効果は薄いかなとも思う。エコ(環境)は 金食い虫かもしれない。

ファイル名 Remote.dat
測定日時 01231719 - 01221322

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