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Slip21 MCU H8/3664F による2温度センサ2ホトセル測定例

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MCU H8/364F を用いて,異なる2種の温度センサおよび2つのホトセルによる日差しの強さを測ったので紹介する。サンプリング 周期は1分である。居室の西側の窓にホトセルを貼り付け,温度センサはこの当時,同一基板上に隣接して搭載していただろうと思う。 測定期間は 2012年 11/07 04:36 から 11/18 18:01 にかけてである。以下にその測定結果をチャートで示す。新バージョンの Slip21 は古い測定記録ファイルを表示する互換性を考慮している。チャートの拡大も可能である。

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Slip21ChartTwoPhotoCells.png
Fig.1

一つの山が日中の出力になる。出力が零の間は夜間である。気温の変化と異なり,日光の変化は急激である。2つのフォトセンサ 出力の波形は相似であるが,ホトセルを隣接して設置したのにも関わらずピーク値が異なる。少しでも日を遮る物があれば,光 パワーが低下する可能性を示している。太陽光をエネルギー源と活用するには,太陽光電力は太陽熱より遥かに天候に大きく左右 されかねない事を示唆している。下図は温度センサの出力である。使用したセンサは半導体である。1日の間に,気温が激しく 変動しているように見えるが,実情にそぐわない。半導体温度センサはランダムノイズの影響があり,それなりの信号処理対策を 施すと,測定確度が向上する。これは対策以前の状況を示すチャートである。そのあたりの経緯は私のブログ nabezoco に触れているので見て欲しい。
Slip21ChartTwoTempSensors.png
Fig.2
チャート画像にすると,リスト表示では,一見わからない情報が得られる事が多い。経済の図表は最たるものだ。小学校では身の 回りの事から各種グラフの作成を学ぶのに,私の在籍した公立中高では活きた図表作成など,一度も経験しなかった。高校の 化学物理の授業では実験をした記憶が全くない。今,考えると不思議な学習だった。まるで,江戸期の儒学を学ぶような,まさに 座学ならぬつまらぬ椅子学だった。そういえば,私が学んだ中高の英語の先生で実用英語を重んじ英会話ができたのは佐藤先生 ただ一人だけだったかもしれない。風の便りで後に教育大に転籍されたと知った。英語教育も儒学と似たような構図になっていた。 日本の儒者は論語を研究していても,漢文を日本語で読み下し,ひたすら日本の中華化を目指していた。その究極が天皇を中心とする 本朝皇国史観だった。これが倒幕正当化と中央集権国家体制の原点だった。

下図は Setup の様子を示す。Offset グループのチェック欄は温度表示を意味し,そのオフセット値(零度におけるmV単位の出力) を Offset ボタンをクリックして設定する。このファイル H8dell2tmp.dat の場合,MX3 と M4 のオフセット値はそれぞれ 500 と 0 である。

Slip21Setup.png
Fig.3


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© 2014 Rev1 2015/08/20 Enoki